「孤独な戦いの意味」マタイの福音書第27章33節〜50節20240324

2024/03/28 に公開
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2024年3月24日のキリストの平和教会礼拝メッセージ

「我が神、我が神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」というイエスの十字架上での言葉を、言語学の語用論を用いて分析、解釈します。これは、詩篇22篇の冒頭の言葉の引用です。父なる神様の助けも介入もなく、神の子としての尊厳と権威の全てを放棄し、生身の一人の人間として悪魔との一騎打ちの戦いに挑み、刺し違えて悪魔を打ち倒した全人類の王の、父なる神様に対する告白の言葉。父なる神様は、イエスがこの孤独な戦いに勝利することを信頼し、イエスもこの戦いののちに甦らせてくださる父なる神様を信頼しておられた。その信頼の呼応がこの言葉から聞こえてきます。言葉の字義どおりの意味とは別に、どのようなコミュニケーションが行われているのかを研究するのが語用論です。