ガザでの援助物資の投下、18人死亡とハマス発表 海岸での溺死など

2024/03/27 に公開
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パレスチナ自治区ガザ地区北部で、上空から援助物資が投下されている。イスラム組織ハマスが運営するガザ地区の報道局は、落とされた物資を手に入れようとしたパレスチナ人18人が死亡したと発表した。

声明によると、うち12人が食料を入手するために海に入って溺れ死んだ。残りの6人は、援助物資が地面に落ちた際に人々が殺到し、踏みつけられて死んだという。

声明は、援助物資の投下は「攻撃的で、間違っていて、不適切で、役に立たない」とし、「直ちに中止する」よう求めている。

ロイター通信が入手した映像では、25日に北部ベイトラヒア近くの海岸に援助物資が投下された際、海岸に殺到するパレスチナ人の姿が映っている。

パラシュートに取り付けられた数十個の援助物資が海岸近くに落下し、人々が走っていく様子が見える。

イスラエルは、25日にガザ北部で1トンの援助物資159個を空輸・投下したと発表した。同国は、より多くの援助物資を陸路でガザに入れるよう圧力をかけられている。

アメリカも、この日に2機の輸送機を使い4万6000食分のレーション(携帯糧食)を北部で投下したと発表。イギリスも、10トンの水や米、食用油、小麦粉、缶詰、粉ミルクなどを投下したとしている。

人道支援団体は、空中投下では急増する食料需要を満たすことはできないと警告しており、この手法は大きな議論を巻き起こしている。


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