【#夜行バス】走るカプセルホテル!? 最新高速バス事情

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汽笛を鳴らし力強く走るSL、蒸気機関車。
大阪から東京へ、どれほどの時間がかかっていたのかご存知ですか?
「蒸気機関車の特急・燕が運行されたのが1930年のこと。約8時間で大阪と東京を結びました。」

当時、8時間は画期的。超特急!と呼ばれたそうです。
「1958年になると、国鉄初の電車特急『こだま』が登場。」

電車の登場で7時間を切ります。そして…
「東京オリンピックの開催に合わせて運行が始まった東海道新幹線。
この0系で運転されていました。」

運転を開始した当初は4時間でしたが、翌年には3時間10分に。
のぞみ号の登場で2時間台へと突入。
大阪-東京間は、時間短縮との闘いでした。
ところが、その流れに一石を投じた交通手段があります。

夜の8時半、大阪駅の近辺で目立つのがスーツケースを引く人たち。
うめきた2期を横断する仮歩道を使い、梅田スカイビルへ向かっています。
一体、皆さんの目的は?

そう!高速夜行バスに乗ること。
夜の9時から11時までが出発のピークです。

待合所にはこんなにたくさんの人が。
東京まで9時間もかかる長旅ですが、なぜバスを選ぶのでしょう。

東京にコンサートに行く若い女性は・・・
「夜行バスだと新幹線より安いので、よく使います。」

新幹線と比べると、最大で半額以下という安さ。
さらに、こんなメリットも。
「深夜バスだと夜寝て朝着くのがいい。」
「夜に出発すると、翌日1日使える。そのまま0泊3日で帰ることもある。」
夜10時半に出発すれば、朝の8:時15分に新宿へ到着。
ホテル代も節約できます。

そんな利用者の心をわしづかみにしたのが、ウィラーエクスプレスです。
2006年に高速バス事業に参入した新興勢力ですが、
利用者は10倍以上に増え、またたくまに業界の大手へと上りつめます。

急成長の秘密とは?
私たちが呼ばれたのは、ウィラーのバスが勢ぞろいする東京営業所です。

急成長の秘密は、最新型のバスを見てもらえばわかる!とのことですが…
「こちらになります。」

さあ、その車内に入ると…
「シェル型のシートになっていて、後ろから見ると「ドーム」がわかる。」

後ろから見ると、まるでカプセルホテル!
コロナ禍で、個室の空間を追求した結果、ドーム型に行き着いたそうです。
座り心地は?
「ボタンを押すと、おー。」

背もたれが後ろの席に倒れてこない設計です。
「これは快適ですね。」

顔を覆うフード「カノピー」は大型なので個室感はぐっと増します。
他にも、機能を詰め込んだシート。

料金は少しお高めですが、
人気のためすぐに売り切れてしまうそうです。

ところでオリジナルシートはいつから手掛けたのでしょうか?
「もともと高速バスを始めた時(2006年)高速バスは、こわい、くらい、イメージが昔は強かった。そこのイメージを変えようということで、女性にも安心して乗車していただけるように。」

最初に開発したのが、2007年。
その名も「リラックス」という車両。一体、どんなシートなのでしょうか。

まず隣の席との間に、パーティションを設置。
頭にフィットするヘッドレスト。足も伸ばせます。
顔を覆うフードは「寝顔を見られたくない」という女性の声から、
開発されました。こうして、現在は女性客が7割と、従来のイメージを刷新。そして意外な層にも好評でした。子ども連れです。
 
「東京ディズニーリゾートまで直接行ってくれるので、子供がいたら、電車に乗って乗り換えてというのも大変。」

乗車後30分で眠ってしまったという子どもたちでしたが・・・。
「ディズニーが楽しみすぎて あまり寝れなかったけど、
4時間くらい眠れたよ!」
さらにビジネスパーソンを取り込もうと開発したのが、
究極の眠りを追求したシート。

「先ほど見ていただいたのは26席。これは18席しかありません。」

ゆったり座れるのが特徴で、至れり尽くせりの機能が装備されています。
リクライニングは155度と、もはやベッド!
シートにすっぽり包まれます。
料金は新幹線並みですが、大阪で出会ったこちらの乗客は、高校生。

「初めての夜行バス。せっかくなので一番高いシートに、ワクワクする。」

乗ってみたい!ワクワクするシートの開発が、
客の心をくすぐるっているようです。

乗り心地はどうですか?
「めちゃ寝れそうです。」
6時間たっぷり眠れたそうです。
近未来、大阪ー東京間は、リニア新幹線で67分。

時代がさらなる速さを求めるなかで、高速バスは生き残れるのでしょうか?

「コロナ禍だったり、時代も経過していくと客のニーズも変化していくと思いますので、ニーズに合わせた新しい価値やサービスを提供していけたらと思っている。」

ウィラーグループは今後、
乗りたいときに乗れる、オンデマンドバスを開発し、
自動運転も導入する計画とのこと。

はたして、どんな進化を遂げるのでしょうか。

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