【朗読】山本周五郎 おなかの子の将来をはかなみ川に身を投げた女を救った・・・

2022/04/19 に公開
視聴回数 77,221
0
0
山本周五郎の短編小説「五月雨日記」
剣の修行のため家を出奔し、落ち着いた先で道場を開いている伊兵衛。夜釣りの最中に水に飛び込んだ妊婦を救い上げ、無事赤ん坊は生れたが・・・

妊婦の「小夜」、東海道の物語となると、小夜の中山の「夜泣き石」伝説を思い浮かべます。ご存じの方も多いと思いますが、旧東海道金谷宿と日坂宿の間の中山峠にある「石」に伝わるお話・・・

『その昔、お石という身重の女が小夜の中山に住んでいた。ある日お石がふもとの菊川の里(現・静岡県菊川市)で仕事をして帰る途中、中山の丸石の松の根元で陣痛に見舞われ苦しんでいた。そこを通りがかった轟業右衛門という男がしばらく介抱していたのだが、お石が金を持っていることを知ると斬り殺して金を奪い逃げ去った。
その時お石の傷口から子供が生まれた。そばにあった丸石にお石の霊が乗り移って夜毎に泣いたため、里の者はその石を『夜泣き石』と呼んでおそれた。生まれた子は夜泣き石のおかげで近くにある久延寺の和尚に発見され、音八と名付けられて飴で育てられた。音八は成長すると、大和の国の刀研師の弟子となり、すぐに評判の刀研師となった。
そんなある日、音八は客の持ってきた刀を見て「いい刀だが、刃こぼれしているのが実に残念だ」というと、客は「去る十数年前、小夜の中山の丸石の附近で妊婦を切り捨てた時に石にあたったのだ」と言ったため、音八はこの客が母の仇と知り、名乗りをあげて恨みをはらしたということである。-曲亭馬琴の『石言遺響』(文化2年)(1805年)による。』ウィキペディアより

#名作文学朗読 #山本周五郎 #オーディオブック