柳葉魚のざわめき 『私の中にいるもの』｜第20回 京都さくらよさこい

2024.03.30 Sat. 第20回京都さくらよさこい
produced by #TsubasaFilms

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柳葉魚のざわめき
2024年度演舞『私の中にいるもの』
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君はかくして 育ちすぎたのです
愛 情 らしさ優しさ ぜんぶ
飲み込んだ 腹の底 溶け込んだ 胸の中
息を潜めたまま そこにいるだろう

柳葉魚のざわめき ここにいるもの

朝が降るたび 群れをなす流線形
その青 押し潰される気がした
陽だまりに 傘をさす この姿は 見ないでよ
肥大化した心の墓場

苦いのを放ってきたわけじゃないが
甘いのはとっくに慣れたので
最後列で ぬかるみの足場を 踏み外さぬように
いわば夜行は街灯のパレード 暗がりに酔うケモノ
深く根を張り 器をのぞいている そこを空けてくれ

私の中の 空想と妄想のあたま
私の中の 流行と人造のからだ
私の中の 急転直下のがらくた
私の中の 天井踊り出す アンダーグラウンド

高知の城下へ来てみゐや じんばもばんばもよう踊る
鳴子両手によう踊る よう踊る
刹那に 芽吹く心の輪郭をなぞる
触れる宿木の夜を待つ 結び目解けば

蹴り上げる空

光を濡らして闇を照らす 天秤に乗せた世界で
生まれるという 閃光の日々など 望んだ覚えはないが
今は夜行は雑踏のハレーション ふさいだまぶたの裏側
目指す速さで エンドロールを行け そこに何が映る？

そら ひとり misery 手招くは日向の闇
funny ふたり 私 差し伸べる日陰の光
モノクロに灰を撒く

私の中のこと 深層に座るもの (はじまりの灯よ)
今はぶらさげた気持ち不揃いなままで (私の中へ)

会いに行こう

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