【剪定基本講座No.1】不要な枝の見分け方【庭木の剪定】

2020/03/23 に公開
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剪定基本講座の第一弾は庭木の不要な枝の見分け方です。
庭木を切る前の剪定のやり方の基本が詰まってますので是非ご活用ください。

最初にひこばえですの見分け方、切り方です。。
ひこばえはヤゴとも呼ばれ庭木の根元から発生する枝のことを言います。
通常庭木の剪定(切り方)は木の上部から行いますが、ひこばえが生えてきてる場合は、ひこばえから切って剪定してあげるとスムーズに作業できます。
ひこばえのデメリットは二つほどありまして、ひこばえに養分を吸い取られてしまい庭木全体の成長を妨げてしまいますので思い切って剪定しましょう!
もう一つは庭木の樹形を乱してしまいます。
庭木の一本立ちの仕立てでは根元はすっきり見せてあげたほうが庭木が立派に見えます!
しかし、そんなひこばえも使い方によってはメリットがあります。
一つ目は株立ちと言って根元から何本も幹が立ち上がってるような樹形に仕立てる際には、ひこばえを使って立派な庭木に仕立て上げます。
もう一つは庭木本体が枯れそうな時には、ひこばえを使って庭木をゼロから仕立て直してあげることができます。
なお本体が弱ってくるとひこばえを出す庭木が多いためひこばえは、救世主であるとともに庭木の健康管理のバロメーターであるとも言えます!

続いて、枯れ枝について話していきましょう。
余談ですが、庭木を剪定する際は庭木の上部から剪定していき徐々に下に降りてくるように剪定していきましょう。
理由は切った枝がひっかかるのを防ぎ、仕上がりと作業効率を上げるためです。
それでは枯れ枝の話に戻りましょう。
枯れ枝のデメリットは三つほどありまして、一つ目は枯れ枝があることによって他の葉っぱに光が当たらず、光合成の邪魔をしてしまいます。
二つ目は見た目が良くありません。
三つ目は折れると非常に危険です。
細い枝ならまだマシですが、太い枝の場合は早めに取り除くようにしましょう。
しかし、そんな枯れ枝にもメリットがあります。
枯れ木も山の賑わいといますが、目隠しなどに使っている庭木の場合そのままにしておく場合もあります。
他の枝を誘引してあげて、そこの穴が止まったらしっかりと剪定してあげましょう。
なお残念ながら一度枯れた枝が復活することありませんので、心を決めて剪定してあげましょう!

続いて、逆さ枝について話していきましょう。
逆さ枝は本来欲しい枝の流れではない逆に入ってしまっている枝のことを指します。
逆さ枝のデメリットは二つありまして、一つ目は樹形が乱れます。
本来の枝の流れと逆にいってしまっているため、とても目につきます。
二つ目は本来そこに欲しい正常な枝の成長を阻害してしまいます。
植物は光を求めて伸びていきますのでそこに邪魔なものがあったら伸びていきにくくなってしまうというわけです。
続きましてメリットですが、緑の量が欲しい時は逆さ枝でもそのまま使用してオッケーです。
また逆さ枝を上手く使うと、玄人好みの仕立てにできます!
実際自然界では逆さ枝など日常茶飯時です。
山に自生しているような自然風樹形を好む人は是非ともチャレンジしてみてください。
それでは逆さ枝も剪定していきましょう。

続いてからみ枝について話していきましょう。
からみ枝は他の枝に絡んでいるのでからみ枝と言われますが、デメリットは逆さ枝とほぼ一緒で、庭木全体の成長を考えると他の枝の成長を邪魔してしまうため、早めの除去が望ましいでしょう。
メリットも逆さ枝とほぼ同様ですので、早速剪定していきましょう!

続いて平行枝についてお話ししていきます。
平行枝は必要な枝とすぐ近くで平行になってしまっているため、平行枝と呼ばれます。
今回ですと上部との平行枝ですね。
平行枝のデメリットの一番は樹形のバランスを崩します。
平行枝があると、なんだか片方に重心がよっているように見え野暮ったくなってしまいます。
教科書的なスマートの樹形は主枝と呼ばれるメインの枝が互い違いに幹から出ています。
それを意識して平行枝を見抜いてあげましょう!
平行枝のメリットですが、目隠しなどの目的がある庭木の場合はそのままでオッケーです。

続いてはふところ枝については話ししていきます。
ふところ枝は本来必要でない幹の懐の方にある枝を指します。
デメリットは二つほどありまして、一つ目は立ち気味の枝が多いので樹形を乱してしまうことが多いという点です。
二つ目は風通しが悪くなるので病虫害の発生確率なども上がってしまいます。
したがって、必要ないふところ枝は思い切って剪定してあげましょう!
続いてメリットですが、自然風な透かし剪定などで仕上げたい場合、ふところ枝を伸ばしていき、ノコギリで大きく枝を抜く”野透かし”と言われる剪定技法があります。

続いては車枝についてお話ししていきます。
車枝は一箇所から四方に向かってくれている枝のことを指します。
著しく樹形を乱し、全体が透け感などにかなり影響しますので剪定していきましょう!
続いてメリットですが、他の枝同様、目隠しや緑の量が欲しい時はこのまま活用しましょう。

続いては、徒長枝についてお話ししていきます。
徒長枝は他の枝より勢いよく伸びる枝のことを指します。
徒長枝のデメリットは二つほどありまして、一つ目は樹形を著しく乱します。
一つ目は本来伸びてほしいで枝の成長を阻害してしまいます。
徒長枝が他のより勢いよく伸びてしまいますので、そこに養分を取られだが他の枝弱ってしまいます。
しかしそんな嫌われ者の徒長枝ですが、庭木を大きくする時には絶大なメリットを発揮します。
将来そこに枝が欲しい徒長枝の場合は、一時的に庭木のバランスが崩れますが我慢して大きくしてあげると良いでしょう!

最後に、胴ふき枝についてお話ししていきます。
胴吹き枝は幹の途中から生えてきている枝のことを指します。
デメリットは将来的に平行枝になりなりやすく、なおその他の間の養分を消費してしまうため早めに取り除いてあげましょう!
メリットですが弱っている枝の側から胴吹き枝が生えてきた場合、胴ふき枝を育てて最終的に弱ってる枝と交換してあげることができます!

このようにビフォーアフターを見ると一目瞭然ですね。
枝をかき分けてまず一番最初に不要な枝を見つける作業から入ってあげるのが庭木剪定の大事なポイントです。
なお剪定の隠れたコツですが、庭木の上部薄く、を下に行くほど濃くしてあげるととても上手な剪定です。
剪定基本講座第2弾では実際の枝の切り方についてお話ししますので、是非ともご覧になってください。

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※参考文献
http://www.jpgreen.or.jp/kyoukyu_jyouhou/gijyutsu/sentei/index.html