【2021年ノーベル物理学賞受賞】真鍋淑郎博士 特別講演会「地球温暖化と海洋」(2017年10月31日)

2021/10/27 に公開
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2021年のノーベル物理学賞を授賞されました真鍋淑郎博士は、1960年代からコンピュータによる数値計算で大気と海洋の循環を定量化し、温暖化予測シミュレーションの研究を行い、現在の地球温暖化研究の基礎を築かれました。

真鍋博士には、笹川平和財団の海洋政策研究所(OPRI)の地球温暖化と海洋の関係に関するプロジェクトなどにご協力をいただいてきました。2011年に「Ocean Newsletter」第267号に記事を寄稿いただいたほか、2017年10月の来日の際には「地球温暖化と海洋」をテーマにした特別フォーラムにてご講演いただきました。今回公開される動画は、この2017年の講演当時の真鍋先生の音声とスライドになります。特別フォーラムでは、同年に学術誌「Nature Climate Change」に掲載された、海洋循環と気候変動に関する論文の結果を中心として、南極周極流から炭素循環に至るまで幅広くお話いただきました。

【概要】
昨今、集中豪雨や干ばつ、異常高温などの異常気象や巨大台風などの極端現象の発生が急激に増え、その背景にある地球温暖化への社会の関心が一層高まっています。最近では、海面上昇や貧酸素化など、地球温暖化に伴う海洋の変化が注目されるようになりました。海洋は地球温暖化に伴い、大気からの熱を吸収する一方で、エルニーニョ現象のように熱を大気に吐き出す機能も備えています。こうした役割を担う海洋の水温分布は一様ではなく、温暖化傾向の地域特性にも表れています。

地球温暖化モデル予測の世界の第一人者である米国プリンストン大学の真鍋淑郎博士が来日される機会をとらえ、博士が最も力を注いでこられた地球温暖化と海洋の関係について講演を頂く特別講演会「地球温暖化と海洋」、及び、海洋と気候変動の研究において世界の指導的立場にある海洋研究開発機構の山形俊男博士も交えた対談「真鍋淑郎×山形俊男」を開催しました。

日時:2017年10月31日 13時30分 ~ 15時30分
場所:笹川平和財団ビル 国際会議場
主催:笹川平和財団海洋政策研究所
後援:東京大学大学院理学系研究科、国立研究開発法人海洋研究開発機構

講演会の詳細情報については、下記の開催報告もご覧ください。
→ https://www.spf.org/opri/news/post_38.html

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