【超星艦隊セイザーX】グレートライオ＆ウインドイーグル＆マグナビート＆シャークリーガー＆ドリルアングラー【超星合神シリーズ】

超星艦隊セイザーXとは西暦2500年。2005年に突如現れた宇宙海賊デスカル（後のネオデスカル）により地球は征服されていた。反乱軍は、過去に戻ってデスカルのコスモカプセル略奪を阻止するため、2005年の地球にセイザーXを送り込む。
一方西暦2005年。F1レーサーを夢見る青年・安藤拓人は、突如空に現れた巨大な戦艦を目撃する。それが祖父・宗二郎に話を聞いた宇宙海賊だと気付いた拓人は、それを追う途中で未来人のレミー達と出会い、「セイザーXとなり地球の危機を救う」という自らに課せられた使命を知るのだった。
タカラを傘下に加えた事で玩具技術を手に入れたコナミと東宝による特撮ヒーローTV番組「超星神シリーズ」の第三弾であり最終作として製作された。

前二作では、巨大ロボの名前をタイトルに使用していたが、本作では巨大ロボット「流星神」の名を使用していない。但しタイトル候補には「流星神ウィクトライザー」と言う前二作フォーマットに即したものもある。

超星神シリーズの共通テーマである「宇宙規模でのつながり」をさらに重視した他、女性のスーツキャラを排して男性スーツキャラのみにしており、作風に至っては、「超星神グランセイザー」の伝通院先生や、「幻星神ジャスティライザー」のデモンナイト等のネタキャラが受けてしまったせいなのか、着ぐるみの敵幹部が庭先で洗濯物を干すと言った暴走を自重しない不条理ギャグ路線が強調されている。（超星神シリーズ初のツッコミ担当主人公も顔芸で番組を盛り上げており、基本的にコメディ要員でもあった）

※設定周りには、「未来から来た仲間」「宇宙海賊」「敵側の三馬鹿トリオ」といったスーパー戦隊シリーズを思わせる要素も見られる。

しかし、単なるコント番組では無く、シリーズ構成に「サザエさん」の脚本を担当した事のある林民夫を起用し、不条理な世界観の中で洗濯物やお茶の間と言った日常と壮大な宇宙規模のSFとのチャーミングな融合を果たし、重要エピソードが展開するのは「宇宙の中心である安藤家のお茶間」と言うほんわかムードな世界観を構築しており、不条理コントの中に出てきたネタがそのまま熱いエピソードや感動的なエピソードに繋がる等、シュールなギャグとシリアスが絶妙な融合を果たしており、一見では凡作と判断されかねないが見続けるととても面白くて燃える傑作であることが解る内容となっている。

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