【EF64による入換作業】伯耆大山駅は貨物列車の発着もある分岐駅【山陰本線・伯備線・王子製紙米子工場専用線】Freight trains of Hoki-Daisen station

2023/04/18 に公開
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伯耆大山駅には、山陰本線・伯備線・王子製紙米子工場専用線が乗り入れます。(朝夕夜は、特急列車も一部停車します。)旅客ホームは2面3線だけですが、貨物列車が使う多数の側線とコンテナホームもあります。ゆっくりとしたスピードで伯備線へ転線する「やくも」も面白いですが
貨物列車の発着や本務機であるEF64による入換、日本通運のスイッチャー(入換動車)が行き来するのも面白いです。

伯耆大山駅は山陰地区では唯一、貨物列車の発着がありコンテナ貨物の取り扱いが行われています。(厳密には、東松江新営業所、湖山オフレールステーションなどトラック輸送に転換したJR貨物の営業所が、いくつかあります。貨物列車は走っていませんが、トラック便での輸送は引き続き行われています。)
山陰地区で、今でも鉄道貨物の荷扱いを見れるのは、伯耆大山駅だけなのです。

山陰本線の貨物輸送は既に廃止されています。伯耆大山駅発着の貨物列車はEF64に牽引され伯備線を経由し、岡山貨物ターミナルへ向かいます。(さらに、岡山タから関東地方まで継走されるコンテナもあります。)

伯耆大山駅から王子製紙 米子工場へ引き込み線が伸びています(単線・非電化の短い線路です)。この線路は、王子製紙米子工場専用線と呼ばれています。
伯耆大山駅や伯備線のコンテナ貨物列車は、王子製紙米子工場で生産される紙製品と、原材料の輸送が中心です。(王子製紙 米子工場では高級塗工紙・高級白板紙・上質紙などが生産されています)
伯耆大山駅でコンテナ荷票を見ていると、一部のコンテナは東京貨物ターミナルや新座貨物ターミナルなどの関東まで輸送されていることが分かりました。

王子製紙 米子工場から伯耆大山駅までは、日本通運のスイッチャー(入換動車)が牽引します。伯耆大山駅ではEF64が入換作業を担当し、貨車を仕分けて列車を組成します。
王子製紙 米子工場からの授受は、午後に複数回あるようです。撮影日は工場の稼働状況がよく、活発な入換作業が行われていました。どの時間帯に授受や入換作業が行われているのかは、工場の生産状況により変わるようです。

伯備線は電化されています。
山陰本線の伯耆大山駅-西出雲駅間は電化されています。
山陰本線の伯耆大山駅-安来駅間は複線区間です。 福知山駅-伯耆大山駅間は単線区間です。城崎温泉駅-伯耆大山駅間は非電化です。
単線・複線が入り乱れていたり、電化・非電化などで普通列車の運転系統が分かれていたり、設備にも何かと特徴の多い区間です。
長距離の特急「スーパーまつかぜ」「スーパーおき」は振り子式の気動車が使われています。

かつて、「まつかぜ」は京都駅-博多駅間を福知山線・山陰本線経由で結んでいた時期もありました。かつての長距離鈍行824列車(門司-福知山)など長距離列車の宝庫だった山陰本線ですが、運転系統の分断が進みつつあります。
その一方で、旅客ホームを発着する列車を眺めていると国鉄時代から活躍している車両も多いです。
「やくも」に使われている381系も国鉄時代から活躍しています。キハ40系列の4両編成も運転されていました。その傍らで、貨物取り扱いや入換作業など昔懐かしい光景が、今でも広がっていました。タイムスリップしたかのような鉄道風景がまだまだ残っていて、大変良かったです。

[再生時間インデックス]
00:00 冒頭の説明と地図(国土地理院 地形図より)
0:18 伯備線下り 前面展望(岸本→伯耆大山)
2:13 通過する特急「やくも」岡山行き
3:09 山陰本線 倉吉行きが入線
4:38 EF64の準備作業
7:03 貨車にEF64を連結します
8:48 着発線へ押し込みます
11:40 通過する「やくも」出雲市行き
12:42 通過する「スーパーまつかぜ」益田行き
13:41 岡山貨物ターミナル行き貨物列車(3084レ)
15:39 王子製紙米子工場専用線
18:41 スイッチャー(入換動車)が王子製紙米子工場に戻ります
20:52 手ブレーキを使用
23:06 スイッチャーからEF64にバトンタッチします
23:37 米子工場から出てきた貨車にEF64を連結
24:45 押し込み
26:22 山陰本線 鳥取行き 出発
28:10 連結します
29:14 日本通運のスイッチャー(入換動車)が米子工場に戻ります
31:16 ポイント切り替え
32:25 山陰本線米子行き 前面展望(伯耆大山→東山公園)

【関連動画など】
貨物列車がクネクネ発着する倉賀野駅
https://youtu.be/ysYlA7g1PiI

【貨物列車】コンテナ貨物の取り扱いがある東青森駅【機関車付け替え】
https://youtu.be/cqPr4VuxIXk

貨物列車の解結作業がある富士駅【複雑な組成作業と入換】
https://youtu.be/90asXKwnk8w

常磐線 土浦駅は旅客・貨物列車のクネクネ横断が面白い【平面交差】
https://youtu.be/aJ2FaX9tZMM

【2023年ダイヤ改正で激減】JR貨物EF65の運用範囲
https://youtu.be/3clABU5eI8o

貨物列車が主役の南松本駅【内陸の輸送拠点】
https://youtu.be/S2zrjIEqX_s

百済貨物ターミナルにて貨物列車の発着や入換シーン【大阪の物流拠点】
https://youtu.be/q08jS6tV_KY

I took a picture of this video nearby Hoki-Daisen station in the city of Yonago, Tottori Prefecture, Japan.
The San-in Main Line and Hakubi Line and the Oji Paper Yonago Mill connection line pass through this station.
There is a railroad siding from Hoki-Daisen Station to the paper mill.
This line is called Oji Paper Yonago Mill connection Line.
Both passenger and freight trains arrive and depart at Hoki-Daisen station.
Oji Paper Co., Ltd.'s paper mill is located near this station, and freight trains carry paper products made at the paper mill.

#EF64 #伯耆大山駅 #貨物列車