「食中毒」を防ぐ“安全な”お弁当作りとは?大敵は“水分”【解説】|TBS NEWS DIG

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気温が上昇する中、お弁当作りで注意が必要なのは“食中毒”です。

抗菌作用が期待できる食材を入れるなど、ちょっとした工夫で出来る“安全な”お弁当の作り方をお伝えします。

■弁当作りの大敵“水分” どう対策する?

南波雅俊キャスター:
新生活が始まって、お弁当作りを始めたという方も多いかもしれません。これからの時期ちょっと気をつけなくてはいけないことがあります。

【ポイント(1)気温】
大きなポイントとしては、食中毒に関する菌の多くは室温約20℃ぐらいから活発に増殖し始める(※政府広報オンラインより)ということなので、気をつけなくてはいけない。

【ポイント(2)水分】
▼ブロッコリー=つぼみの部分に水分が溜まりやすい
▼ポテトサラダ=きゅうりや玉ねぎなど生野菜を入れる場合には水分が多く含まれる
▼ソースや醤油など=水分がおかずに染みてしまう

この対策をどうしたらいいのか、管理栄養士の渥美まゆ美さんに聞きました。

<対策>
▼ブロッコリー=ペーパーで入念に水気を取る
▼ポテトサラダ=中身の具材を炒めたベーコンなどにする
▼ソースや醤油などは=食べる直前にかける

■“作り置き”を冷蔵庫で保存している場合は?食中毒の予防効果が期待できる食材は?

そしてお弁当といえば、作り置きをして冷蔵庫の中で保存していたものを活用していくという方もいるかも多いかもしれません。

▼冷蔵庫=冷たいので細菌の増殖は抑えられる
→完全に死滅するわけではない

<対策>
▼お弁当に入れる前に必ず再加熱
※目安は75度以上で1分。電子レンジでも可。

そして、作りたてのお弁当は冷ましてからフタを閉めるのが大きなポイントなんですけど、“ぬるい状態”でもダメだというのは1つ考えておきたいところですよね。温かいまま閉めると、蒸気が溜まって細菌が繁殖しやすくなることを注意していただけたらと思います。

ホラン千秋キャスター:
これからの季節、ずっと食中毒とは付き合っていかなければならないので様々な対策は必要ですね。

南波キャスター:
そして、食中毒を防ぐ効果が期待できる食材も紹介していきたいと思います。

▼梅干し=抗菌作用が期待できるのは梅干しの周りだけ。崩して混ぜていくとより抗菌作用が期待できるようになる。
▼大葉=抗菌作用が期待できるが、接している部分のみなので千切りにして散らすといい。
▼生姜やわさび=抗菌作用を期待できる

こういった食材をお弁当に入れていただくといいかもしれません。

■保冷剤がわりに弁当箱に入れるもの これってOK?

【冷凍したカップゼリー】
お弁当を冷たく保つために、保冷剤代わりにカップゼリーを入れていいのかいけないのか。

結果的には「OK」ですけど、溶けたときの少量の結露に注意です。これがおかずに付かないようにカップで小分けした方がいいという、水分がやっぱりポイントです。

【冷凍した作り置き】
もう1つ、保冷剤代わりに冷凍した作り置きをそのままお弁当箱に入れていいのかダメなのか。

答えは「NG」。というのも、家庭用の冷蔵庫は凍結スピード遅いので、凍っている間に食品の細胞が崩れやすくて水分が出やすいです。

「自然解凍可能」表示の冷凍食品を凍ったまま弁当に入れるのはOKということで、自然解凍でも細菌が増えにくいということです。


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