三遊亭圓歌 「月給日」

2023/03/20 に公開
視聴回数 124,942
0
0
あらすじ

月給日は、三代目三遊亭圓歌が創作した新作落語で、昭和23年に作られました。主人公は、中沢家の長男である中沢信夫(のぶお)というサラリーマンです。彼は毎月25日になると、会社からもらった給料を持って帰りません。その代わりに、酒や女やギャンブルに使ってしまいます。そして家に帰るときには、すべて使い果たしてしまっているのです。

そのことを知った妻のミツ子は、信夫を問い詰めますが、信夫は「今月は特別だった」とか「仕事で必要だった」とか言ってごまかします。しかしミツ子もバカではありません。信夫が浮気していることや借金していることも知っています。そこでミツ子は、信夫に離婚を切り出します。

信夫は驚きますが、離婚する気はありません。なぜなら彼はミツ子のことが本当に好きだからです。しかし彼は自分の欲望を抑えることができません。そこで彼は、「今月だけ許してくれ」と言って懇願します。そして約束します。「来月からはちゃんと給料を持って帰るよ」と。

しかし翌月も同じことが繰り返されます。そしてまた翌月も・・・。

このようにして信夫とミツ子のやり取りが何度も続きます。

最後にどうなるかというオチはありません。この噺ではオチよりも人間ドラマが重視されています。