【国土交通省北海道開発局】有珠山噴火災害に伴う国道230号復旧工事記録

2020/02/05 に公開
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明治以降、昭和・平成にかけて、約20~30年周期で4回もの噴火を記録している有珠山。火山の恵みによって麓に形成されている洞爺湖温泉地域は、国内外を問わず毎年多くの観光客で賑わい、2000年(平成12年)の噴火を契機に計画したエコミュージアム構想を踏まえて、2009年(平成21年)に「世界ジオパーク」として認定され、地域活動が活発化しています。2000年(平成12年)3月31日の噴火では、国道230号の道路上に噴火口が形成され、国道は噴火による隆起の影響を受けて階段状に地殻変動し、通行不能となりました。被災した国道230号は、札幌~函館間を結ぶ最短経路で、多く方々が利用する北海道の大動脈として機能しており、大きな影響を及ぼしました。被災直後には、並行する地方道を国道に昇格して道央と道南を結ぶ交通ネットワークを確保したものの、早急な新ルートの開通が望まれました。新ルートは、次の噴火時にも安全なルートを確保することを想定して、延長4.6キロメートルのうち約8割を2本のトンネルで占める計画で、着工から5年後の2008年(平成19年)3月28日に開通しました。ここでは、2000年(平成12年)の噴火直後の新ルートの調査計画から工事着工・完成までの記録をとりまとめた映像をご紹介します。[平成19年制作]