「バス売却して運転手の給料にあてる」客激減で社長が苦渋の選択(2020年2月24日)

2020/02/24 に公開
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新型コロナウイルスの感染が拡大している中、関西経済への影響が大きくなっています。中国人観光客のバスツアーで売り上げを伸ばしてきた会社の中には、商売道具のバスの売却に追い込まれるところも出ています。

 大阪のタクシー会社「日本城タクシー」は中国人観光客相手のツアーバスで業績を伸ばしてきましたが、そこへ今回の新型コロナウイルスが直撃しました。仕事は激減し、2月24日は9人のバス運転手が出勤していますが、このうち7人は待機で、バスのメンテナンスなどで時間をつぶすしかありません。

 「だんだん最近することがなくなってきて、ホイールを磨くと。だんだんホイールがピカピカになっていく。」(日本城タクシー 坂本篤紀社長)

 中国人ツアーだけでなく国内旅行や社員旅行なども中止が相次ぎ、3月以降の予約はほとんど埋まっていません。

 「売り上げが10分の1になったというのが正確かな。(売り上げ)半分で真っ青になって、10分の1で開き直るかな。」(日本城タクシー 坂本篤紀社長)

 そこで坂本社長は、所有していた大型バス10台のうち古い3台を売却し、運転手らの給料支払いなどにあてることを決めました。

 「これ(バス1台分)が(運転手の給料)1か月分やと思ったら、3か月はいけるなと。本来守るべきはこっち(運転手)であって、彼らが持っている経験はお金に換算するとすごいものがあるからね。1人をまるっきり1から育てるのはそれなりに…バス1台分くらいお金がかかる。」(日本城タクシー 坂本篤紀社長)

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#新型コロナウイルス #バス #国内旅行