2kmに及ぶ円弧状の島里/海界 東シナ海 下甑島南部(鹿児島県)

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2km arc-shaped island village/Walk around the island village East China Sea Southern Shimokoshiki Island (Kagoshima Prefecture)

下甑島
薩摩半島の西約45kmの東シナ海にあり、島北部が旧鹿島村、南部が旧下からなる。上甑島や中甑島に比べ急峻な土地で、特に西側に切り立った断崖や奇岩が点在する。島には約8,000万年前の白亜紀の姫浦層群が残っており、肉食恐竜の歯と肋骨の一部とみられる化石が発掘されている。平成25年には国内初となるケラトプス類の化石、同30年にはハドロサウルス類の化石がそれぞれ見つかるなど、注目を集めている。主産業は漁業で、キビナゴやブリなどの水揚げ量は県内有数となっている。また、九州で唯一海洋深層水が取水されている。大みそかの夜に集落に現れる仮面神・トシドンが有名で、昭和52年に国の重要無形民俗文化財の指定、平成21年にはユネスコの無形文化遺産に登録されている(同30年に他地域の行事も含め拡張登録)。2020年に中甑・上甑島とを隔てる藺牟田瀬戸に甑大橋が完成し、3島が陸路で繋がった。観光・生活面で今よりもさらに一体となる甑島列島。「甑はひとつ」を合言葉に各種の取り組みが推進されている。
手打湾は遠浅で船が着けないため、円弧の東端の砂洲状になっている浜地区の湾と反対側に手打港がある。そこにかつて「津口番所」があり、番所から円弧の真中あたりまでの約700mが武家屋敷跡(麓集落)である。円弧の残りの部分も集落はあり、円弧状の集落と背後の山との間は田園となっている。自然の作り上げた地形と人間の作り上げた町並みのハーモニーはすばらしいの一言である。遠浅の海岸には海亀が産卵に来るという神秘性もある。

Database 手打
http://www.shurakumachinami.natsu.gs/03datebase-page/kagoshima_data/teuchi/teuchifile.htm
集落町並みWalker
http://www.shurakumachinami.natsu.gs/hyoshi/index.htm