【再発見】その音に魅せられて…ラジカセ専門店に集う人々『every.特集』

2022/11/26 に公開
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若者の街、渋谷の大型雑貨店にラジカセ専門店が入っている。ラジカセはカセットデッキとラジオが一体型となったもの。昭和を代表する家電だ。店にはラジカセの時代を懐かしむ人たちが訪れている。

あるお客は「テレビの画面に近づけて録音すると、食事している音などが入った」と当時の事を思い出していた。また、ある男性は深夜のラジオ放送を録音して楽しんでいたという。

自宅には20年間録音した人気ラジオ番組のカセットテープも保存してあった。深夜ラジオ全盛期を彷彿とさせるエピソードである。店主の松崎さんは元々、趣味でラジカセを収集していたが20年前に脱サラ。生産中止になった古いラジカセを買い取り、修理・販売していた。そして2年前にこの渋谷の店舗で営業を始めたのである。

ある日、古いラジカセを修理に持ってきた男性と出会った。聞いてみると、3年前に父親が亡くなったので倉庫を整理していたらラジカセが出てきたという。直したらカセットを聴こうと思っている。実は亡き父が録音したテープが大量に残されているのだった。そこに記録されていた思い出の「ある音声」を聞かせてくれることになった。

さらに「たまたま来た」という男性はラジカセで「短波ラジオ」を聴いていた。1970年代、海外の短波放送を受信して楽しむのが若者たちの間でブームになっていた。短波放送を聞く楽しみの一つが「ベリカードを集めること」だった。ベリカードとは一体、何だったのだろう。見せてもらうとそこには「あの王女」の姿も。

さらに大きな荷物を持ってきたお客さんもいた。「古くなって使わないので寄付したい」と思ったという。店主の松崎さんはそれを見て「当時のバブカセの頂点ですね」と一言。「バブカセ」と呼ばれた巨大なラジカセ。そこには時代の足跡が見える。

一方、ラジカセの全盛期を知らない世代も店を訪れている。40代の男性は京都からラジカセを買いに来ていた。伝統工芸品を作る職人で、来年、民泊施設をオープンする予定だという。そこでラジカセで音楽を流そうと考えていた。そこには意外な理由があった。

世代を超えて人気を集めるラジカセ。その秘密はどこにあるのか? 渋谷のラジカセ専門店で聞いた、あなたはなぜココに?
(2022年11月16日放送「news every.」より)

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