【声優の朗読】希望のない武家の四男にやってきた禍福~山本周五郎・作『ひやめし物語』【時代小説】

視聴回数 42,394
0
0
「然し大四郎も、自分のいぶせき運命に気づく時が来た、彼は或る佳人をみそめたのである。」
青空文庫より『ひやめし物語』(山本周五郎)を朗読しました。

チャプター
00:00 一
07:50 二
15:00 三
21:56 四
29:24 五
36:58 六
44:29 七
52:13 八

江戸時代、武家は支配階級であり庶民に比べたら相当に恵まれていたと思いますが、それでもそれなりに多く問題もあったようです。
特に長男相続の原則は次男以下の子の未来をひどく制限し、条件が揃わないと結婚すらままならなかったようで。

よく時代劇で「旗本の三男坊」などどいうと役に立たない代名詞のように描かれますが、そういうことなのですね。
この作品ではそんな境遇の四男坊の様子を、愛嬌ある筆運びで巧みに描いています。

山本周五郎の滑稽物は読んでいて心が暖かくなるような、幸せな気持ちになれますね。
きっと登場人物たちがなんとも言えないような善人だからでしょう。
現実にはそこまでの人はいない、と思ってもつい応援したくなるような、魅力溢れる人々の話に引き込まれていきます。


#山本周五郎 #時代小説

音楽:
https://www.bensound.com/
https://dova-s.jp/